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丘中遺跡 進む発掘調査 28年ぶり 平安の住居跡や土器出土

 塩尻市広丘野村の丘中学校と野村運動広場にまたがる丘中学校遺跡の一画で、発掘調査が行われている。一定以上の規模の調査としては平成3年以来28年ぶりで、中学校南側の市道広中南線沿いの幅3メートル、長さ約250メートルの区間を調査している。平安時代の住居跡が見つかるなど一定の成果を上げており、地域の古代史解明への一助となりそうだ。

 市の公共下水道事業の雨水幹線工事に伴い、7月から今月中旬ころまで発掘が行われている。調査区域の東寄りで平安時代の竪穴式住居跡が4軒見つかったほか、土師器や須恵器といった土器片が多数発見された。住居跡では、かまどの跡とおぼしき石も見つかっている。平安時代より以前のものとみられる黒曜石の破片も1点出土した。
 丘中学校遺跡は田川沿いの段丘上にあり、過去の調査ではおよそ1万年前の旧石器時代から平安時代にかけての遺物が多数出土している。昭和57年の調査では、有力者のお墓「方形周溝墓」も見つかった。今回の調査区間は、昭和52年と平成3年の調査区域の間に位置している。
 市立平出博物館の学芸員・牧野令さんは「年度内をめどに報告書をまとめて市民の皆さんに知っていただけるようにしたい」と話していた。