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秋の味覚マツタケ入荷 キノコ生育条件まずまず

 松本地方の農産物直売所にマツタケが並び始め、今年のキノコシーズンが本格的にスタートした。県林業総合センター(塩尻市片丘)などによると、今年の気候条件はここまで、生育にマイナスになる要素が少ない。ここ数日は暑い日が続いたものの今後秋らしい気候になれば、キノコの一層の生育が期待できるという。例年、毒キノコの誤採取も数多く起きているほか、今年は野生イノシシが豚コレラに感染していてキノコ狩りの最中にウイルスをまき散らしてしまうことも懸念されるため、県などが入山する際の注意を呼び掛けている。

 農産物などの生産者直売所「アルプス市場」(松本市寿白瀬渕)では、3日にマツタケの入荷が始まった。豊作基調だった昨年よりも10日ほど早く、不作だった一昨年と同じタイミングだという。10日は波田や朝日村の標高が高い山で採取されたものを中心に約2キロが売り場に並んだ。道の駅今井恵みの里(同市今井)にもマツタケのほか、アミタケなどの雑キノコが入荷している。アルプス市場の犬飼浩一社長は「雑キノコがまだ少ないのが気になるが、この先も安定して採れてほしい」と期待していた。
 県林業総合センター特産部によると、7~8月の中信地方の山林はキノコの生育に悪条件となる干ばつや低温がなくまずまずの状態だった。ただ、ここ1週間ほど高温が続いていることで、一時的に発生が鈍ることも考えられるという。マツタケが生育するには、地面が適度に湿り、地温が段階的に下がる必要があるといい、今後の発生は気候次第となる。
 県松本保健福祉事務所は採取したキノコを専門の指導員と鑑別する相談所を、4日に県松本合同庁舎に開設した。10月末まで週2、3回のペースで講座を実施していく。同事務所食品・生活衛生課は、例年食用のものとの誤採取が多い、クサウラベニタケやカキシメジなどを紹介するパンフレットを用意して注意を呼び掛けている。