スポーツ

苦しい山雅残留へ正念場 残り9試合脱降格圏狙う

 サッカーJ1リーグ戦は残り9節となった。2度目のJ1の舞台を戦う松本山雅FCは現在、J2自動降格圏の17位と苦しい位置につける。ただ、最近の3試合は1勝2分けで勝ち点の上積みには成功した。戦績は5勝9分け11敗の勝ち点24で、16位の鳥栖とは勝ち点3差、J1残留となる14位ガンバ大阪と15位仙台とはそれぞれ勝ち点4差だ。この3チームとは直接対決が残っているだけに、対戦まで勝ち点を少しでも縮められれば順位の逆転は可能となる。悲願のJ1残留のためにまずは14日にアウェーで行われる神戸戦に勝って、その後の戦いに勢いをつけたい。

 山雅の残り9戦はホームが4試合、アウェーが5試合で、最終戦は12月7日のホーム湘南戦となる。9月と10月は2試合ずつで、11月に4試合を戦う。残りの対戦相手の現在の順位を見ると9月は12位の神戸と1位のFC東京、10月は15位の仙台と2位の鹿島とそれぞれ戦う。上位と下位との2試合ずつが組まれる9月と10月でいかに勝ち点を積み重ねられるかが大事になる。
 山雅は2週間の中断期間を利用し新たな布陣の構築に動いた。より攻撃的な2トップを採用する3―1―4―2のシステムで、2度の練習試合で熟成を図った。大学生との試合でゴールを決めたDF田中隼は「一つのオプションで戦術の幅が広がる」と手応えを口にする。J2甲府とのゲームで得点したFW高崎は「前線に重みが増す分、守備の負担はかかるが得点しないと上位にいけない」といい、ゴールを奪うためのバリエーションの一つと強調する。反町康治監督は「中盤で数的優位をつくれるかによる」といい、相手の出方を見て1トップか2トップかを選択する考えだ。
 チームはトレーニングや練習試合でもゴールを挙げる機会が増え、課題だった攻撃力の不足解消に期待がかかる。守備はJ1経験豊富なDF水本の加入で安定感が増し、攻撃はFW阪野や新外国人のFWイズマが入り競争が激化する。練習試合でゴールを量産しているMF中美も好調で先発復帰もあり得る。9月と10月は試合間隔が空く難しい期間だが、反町監督は「コンディションの良い選手をどんどんと起用していく」と話していた。