政治・経済

ほりでーゆ~三セク優先

 安曇野市は、令和4年度末をもって施設を民間譲渡する方針の温泉宿泊施設・ほりでーゆ~四季の郷(堀金烏川)について、指定管理者の第三セクター「ほりでーゆ~」(同)への譲渡を優先して検討する考えを6日の市議会9月定例会本会議で示した。ただ、同社は3年連続で単年度赤字を計上するなど経営が悪化し、円滑に譲渡できるか予断を許さない状況だ。経営改善や企業体力を見極めた上で来年度にも方向性を決める。

 竹内秀太郎氏(自民安曇野)の一般質問に高嶋雅俊農林部長が答えた。同施設は国庫補助金を活用して整備したため39年間の財産処分制限期間があり、満了していない現段階で処分する場合は1億円以上の補助金返還が必要となる。ただ譲渡先が三セクの場合は返還が不要だ。地元の従業員の雇用を守るためにも、市はまず「ほりでーゆ~」への譲渡の可能性を探っている。
 課題は経営状況だ。竹内氏は27年度末に1億1200万円あった同社の剰余金が30年度末に3700万円まで減ったことを指摘し、市の対応を尋ねた。取締役の中山栄樹副市長は答弁で「本来やるべき事柄が幾つも実施されていなかった」と経営努力の不足を認識した上で、商工会に依頼して経営診断を行い、3年後の黒字化に向けて同社が作成した経営改善計画が着実に実行されているか確認している、と説明した。現在、宣伝の強化や新プラン導入、訪問営業などが行われている。
 市はほりでーゆ~の経営状況や、同社に譲渡した場合のシミュレーションを基に譲渡先とするか検討し、困難と判断した場合には別の民間事業者を公募する方針だ。宮澤宗弘市長は「より多くの人に利用してもらえるような営業活動をもう少し強化していき、まずは経営者自体が努力することが第一だ」と述べた。