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絶滅危惧Ⅱ類のオオアカバナ 山形で自生地発見

山形村で自生しているオオアカバナ

 絶滅の恐れのある動植物をまとめた環境省のレッドデータブックに「絶滅危惧Ⅱ類」として掲載されている多年草「オオアカバナ」が、山形村で見つかった。植物が好きで、各地を探査している村議会議員・小出敏裕さんが、自生している場所を1日に発見した。今後の環境の変化を心配しており、保存方法を考えている。

 自生地では高さ1メートル前後のオオアカバナが群生している。直径2センチ程度で赤紫色の花の時期は夏だが、現在も咲いているものが多い。
 小出さんは車で植物を探していて、オオアカバナを見つけた。ピンク色の花がたくさん咲いているのが視界に入り、車を降りて詳しく調べた結果、めしべの先端が四つに分かれている特徴を確認した。
 オオアカバナは本州の中部地方以北でまれにみられ、湿った場所で育つ。環境省のレッドデータブックは「絶滅の危険が増大している」とする絶滅危惧Ⅱ類に入れ、青森県と福島県、茨城県、新潟県で生育し、石川県では絶滅したとする。県レッドデータブックでは「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い」という絶滅危惧ⅠA類に入っている。
 小出さんによると、この20年間ほどで東信や北信で自生が確認されたが、中信での報告はないという。ただ、自身は数年前から、松本市内で自生しているのを確認している。
 村内の自生地は生育の条件が整っているとみられるが、今後の環境の変化が心配される。小出さんは「少しずつ増えているのかなと思うが、どこにでもあるものではない」と話し、方法の検討や協力者探しなどをして保存を探る考えだ。

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