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生坂の新規就農者・花房さん、ブドウ栽培に奮闘

今季収穫したブドウの出荷作業を進める花房さん

 生坂村農業公社が実施する新規就農者研修(3年間)でブドウ栽培を学んだ花房篤さん(36)が今春独立し、大日向区の農場でブドウ作りに励んでいる。大日向区のブドウ畑(約5ヘクタール)は、村内のブドウ特産地・草尾区に続く農場として3年前に県営事業で造成されており、大日向では研修制度を利用して就農した1軒目のブドウ農家になる。

 就農前は首都圏の金融系の会社に勤めていたが、違った働き方ができる農業に魅力を感じて転身した。29歳で退職し、地元の千葉県立農業大学校で半年間学んで、生坂には5年前に移住した。当初は研修農場の空きがなかったが、「一から始められるチャンス」と新規就農制度が整った生坂を拠点に就農を決意し、大日向の農場造成に合わせて研修を始めた。移住して最初の2年は村地域おこし協力隊員として活動した。
 現在はハウス約10アール、露地約1ヘクタールでナガノパープル、シャインマスカット、巨峰などを栽培する。今季は8月中旬に独立後初の収穫を迎え、県内外のお客へ主に宅配で出荷している。土壌、一本一本の木、天候といったさまざまな要因で変化するブドウの出来と向き合いながら、品質の向上や、食味と粒の大きさのバランスの研究などに奮闘する。「一つ一つの結果に責任を持って育てたい。食味のいいものを届けていけたら」と語る。
 今後、大日向の農場で栽培するブドウの収量を上げ、安定供給していくことも目標の一つだ。

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