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庭木の張り出しが通行の妨げに 安曇野市への苦情増加傾向

 安曇野市内で個人の所有地の庭木や生け垣の枝が道路に張り出し、通行の妨げになっているという市への苦情が増えている。例年6~10月は多い時期だが、近年は空き家の増加が拍車をかける傾向にあるといい、所有者を特定して管理を促すケースも少なくない。張り出した庭木が原因で事故が起きた場合は所有者が責任を問われることもあるため、市は広報やホームページを通して適正な管理を呼び掛けている。
 本年度に入ってから今月27日までに32件の苦情が寄せられ、うち27件が6月以降に集中している。苦情を受けると、市は現場を確認した上で所有者に管理を促しているが、空き家などで所有者が分からない場合は追跡調査で関係者を捜し当て、遠方の人だと書面を郵送して状況を知らせる。年70件に上る苦情のうち3割ほどがこうした所有者不明の案件だという。  市内の空き家の数は1143軒(本年度当初)で、調査を担う市環境課によると現在も増え続けている。空き家の管理に苦慮する声を受け、安曇野シルバー人材センターは本年度、家の外観や樹木、草の状況、不法投棄の有無などについて報告する業務を新たに始めた。要望があれば剪定や草取りにも応じる。大向弘明事務局長は「(報告業務の)利用は今のところ5件ほどだが、今後も増えるだろう」とみる。  ただ、センターはすぐに剪定に応じられる状況にない。依頼が4月以降、月100~160件ほどあって近年増加し続けており、現在は依頼から作業まで1カ月ほどかかっている。  市監理課は「庭木を植える時には、枝が道路張り出しにくい位置にするとか、急激に大きくならない樹種を選ぶなどの工夫もしてもらいたい。適正な管理に努めてほしい」と話している。