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地域の防災を子供も学ぶ 安曇野の東小倉区で初訓練

備蓄の食料品をリヤカーに積んで指定避難所に運ぶ生徒

 子供が主体となった防災訓練が24日、安曇野市三郷小倉の東小倉区で開かれた。将来を担う子供にこそ災害への備えを身につけてほしいと自主防災会が初めて企画し、中学生約20人が備蓄品を指定避難所の施設にリヤカーで運んだり、保存食を調理して住民に配ったりして、災害時にどう行動すればいいかを考えた。

 大規模な地震が発生して住民が公民館に一時避難していたところ、近くの小倉多目的センターに指定避難所が開設されたと想定した。中学生は公民館の倉庫から非常食やマットを取り出してリヤカーに積み、ヘルメットをかぶり同センターまで約5分の道のりを皆で引っ張って運んだ。
 センターに到着すると、調理場でおにぎりを作った。大人の指示を待っている生徒たちに、ボランティアの主婦らが「一斉にやらないと時間通りにできないよ」と行動を促し、熱湯を入れるだけでご飯ができる商品の袋を開けたり、ラップでご飯を包んだりしていた。
 三郷中学校3年の平田小葉さん(14)は「災害時には役に立つようにと言われてきたが、具体的に分かっていなかった。こういう場を設けてもらうと、何をしていいか分かって助かる」と感謝していた。
 東小倉区は炊き出しや消火栓の取り扱いなどの訓練を年3回行っており、このうち夏の訓練を今年から子供向けに変更した。提案した自主防災会長の二村正文区長(77)は「将来が長い子供は災害に遭う確率が大人より高い。訓練で学んだことを家庭内で共有してほしい」と話した。
 同区は、防災士の資格取得費を補助するなど防災力強化に積極的に取り組んでいる。訓練には小学生も参加して防災関連DVDを見るなどした。