地域の話題

開田高原の未来に多彩な提案 地元中学生が慶大生と模索

 慶応大学の学生が開田中学校の生徒と一緒に地域の未来を考える「サマーキャンプ」がこの夏も今月上旬に、木曽町開田高原で3日間の日程で開かれた。今年は「開田高原のSDGs(持続可能な開発目標)を考えよう」をテーマに、地域の魅力に目を向け、課題の解決方法を探った。最終日には、考案した目標を住民に発表した。

 キャンプは平成28年に始まった。同大学の長谷部葉子准教授が指導する研究会に所属する学生が毎夏訪れ、開田の魅力を英語で伝えるパンフレットを作製したり、PR動画を撮影したりしてきた。
 4年目の今年は「2030年までに達成したい開田高原の目標」を考えた。キャンプ最終日には、開田高原の母子健康センターで、住民や町職員らを前に、中学生が5班に分かれて発表した。
 「地域の店を維持する」と宣言した班は、営業日数を減らすことで経営者の体力的な負担を減らし、一方で、品ぞろえを充実できないかと提案した。開田に興味を持ってもらう方法を考えた班は、木曽馬の写真や開田への道順を示した地図を添えたポケットティッシュを配るアイデアを紹介した。「マイごみ袋」を普及させ「ポイ捨てゼロの町」を目指すアイデアもあった。
 大学生が所属する研究会は、教育と地域コミュニケーションを専門とする。4年目のキャンプを終え、長谷部准教授は「大学生も一緒に学ばせていただいた」とし、「文化は日常の中に根付くが『あたりまえ』で分かりにくい。中学生にとっては、大学生との協働を通じて、地域の魅力を実感として捉え直す機会となったはず」と話していた。
 大学生はキャンプ終了後も開田に残り、中学生に勉強を教える「学習支援」を行った。