政治・経済

沼津から松本へ鮮魚直送 静岡県が流通モデル実験

王滝に届いた鮮魚
 漁港がある静岡県沼津市から直送された水産物が22日、松本市内の外食企業と直売所に届けられた。中部横断自動車道の中央道分岐(山梨県)~新東名分岐(静岡県)が来年度にも全通する予定で、静岡県が商圏拡大を見据え「産地直送流通モデル実験」として実施した。将来的には、静岡県内と松本地方との間で旬の季節や種類が異なる野菜を流通させる事業に組み込み、地域間交流を促進させる狙いもある。
 同日朝に沼津市で水産物を積み込んだトラックが、昼には静岡県のモデル実験に参加している外食企業・王滝の本社(松本市笹賀)に到着した。キンメダイなどの鮮魚、煮物や焼き物に向いた魚など6箱が届けられた。トラックはその後、梓川倭の直売所・清流の里で水産物を下ろし、2カ所の直売所で野菜を積み込んで静岡に向かった。  モデル実験で販路開拓を担当しているエムスクエア・ラボ(静岡県菊川市)は、農産物の出荷や受け取りの共同拠点を設け、拠点間にトラックを走らせて流通の円滑化・コスト削減を図るサービス「やさいバス」を静岡県内で展開している。松本地方の物流業者や生産者、飲食宿泊業者らでつくる協議会が来月、「やさいバス」松本地方版の実証実験を始める予定で、この実験にも協力するエムスクエア・ラボが橋渡し役となった。協議会の副会長も務める同社の長谷川晃央専務は「広域でも顔が見える食材を互いに使えるようになれば」と話している。