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華麗オペラ恋物語繊細に OMF公演初日1475人鑑賞

SKOの美しい調べと歌手や合唱団の歌声が物語を紡ぐオペラ「エフゲニー・オネーギン」

 国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)のメイン公演の一つ、オペラ「エフゲニー・オネーギン」が20日、まつもと市民芸術館で初日を迎えた。サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)演奏のオペラは4年ぶりで、フェス客演最多の指揮者ファビオ・ルイージさんのタクトに乗せ、管弦楽が織りなす繊細な調べが登場人物の心の機微を引き立てた。

 裕福なだて男のオネーギンと内気な文学少女タチヤーナのすれ違いの恋を描き、「すごく表現的な美しい曲で、心を打つオペラ」(ルイージさん)となっている。タチヤーナが恋文をしたためる場面で、三日月が浮かぶ夜空を背景に募る思いを歌い上げるアリアや、時を経て二人が再会する大舞踏会を彩る華麗なポロネーズ(舞曲)などが会場を埋めた1475人を魅了した。
 松本市蟻ケ崎6の高岡敦子さん(86)は「『オネーギン』はどうしても見たかった演目。SKOのオペラがあるとOMFが盛り上がる」と喜んでいた。
 チャイコフスキー作曲の「ロシアオペラの傑作」とされ、子役として登場した地元の小中学生も元気いっぱいに舞台を駆け回り花を添えた。カナダ出身の演出家ロバート・カーセンさんの演出で、落ち葉が一面に敷き詰められたり、照明の色で時の経過を表したりするシンプルな舞台が各場面を際だたせている。
 初日は公演中に一部照明が消えてしまうトラブルがあり、急きょ約15分間の中断を挟んだ。公演は22日と24日にもある。