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OMF開幕 華やかに 声楽とピアノ320人魅了

 楽都・松本を彩る国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)が17日に開幕した。初日は松本市島内の市音楽文化ホールで、若手の声楽家とピアニストによる「OMF室内楽勉強会~リートデュオ~発表会」が開かれ、ピアノと歌声の調和したハーモニーが約320人の聴衆を魅了した。

 出演者は20~30代の声楽家とピアニスト6組12人で、今月8~14日に下高井郡山ノ内町の奥志賀高原で合宿し、ドイツ歌曲の世界的権威で声楽家の白井光子さんから指導を受けた。発表会ではドイツ歌曲や日本歌曲を披露し、歌声とピアノが織りなす美しい調べに観客からは大きな拍手が送られた。アンコールでは出演者に迎えられて白井さんもステージに上がり、観客と一緒に唱歌「夏の思い出」を歌って会場を一つにしていた。
 4人家族で訪れた松本市蟻ケ崎6の大西順子さん(84)は、出演者の歌声で亡くなった夫との思い出がよみがえったといい、「音楽祭が始まったころに主人と一緒に聴きに来ていた。ジーンときた」と涙ぐんでいた。
 音楽祭は世界的指揮者の小澤征爾さん(83)が総監督を務め、前身のサイトウ・キネン・フェスティバルから数えて28回目となる。9月7日まで、オーケストラ公演やオペラといった10プログラムが行われる。