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住民有志手作り15年 麻績のそば店「お仙の茶や」が閉店へ

 麻績村市野川区の住民有志が、聖高原の膝元の大峠で15年営んできたそば店「お仙の茶や」が、31日で閉店する。土日限定で営業し、地粉の手打ちそばや温かいもてなしが多くの人に親しまれてきたが、ソバ栽培を担ってきた住民グループが今春解散し、店を切り盛りするメンバーの高齢化も進んだことなどから、今夏の営業を最後に区切りを付ける。最終日に感謝祭を開く。

 茶やは、地元住民の「大峠を世に出す会」が営んできた。ソバ栽培は近くの北山区の遊休農地で住民グループが行っていたが、会員の高齢化で昨秋の収穫を最後に栽培を終えた。元々、棚田が荒れていた大峠一帯の環境整備から始まった地域おこし活動で、そば打ちを担う若林本一会長(76)は「残念だが、通ってくれたお客さんとの思い出がたくさんある。支えてくれた皆さんには感謝しかない」と話す。
 標高約800㍍で育つ北山産のソバは風味豊かで、開店当初から常連という地元の刈間榮枝さん(76)は「味も店の雰囲気もファンだった。手作りで盛り上げてきた店がなくなってしまうのは名残惜しい」と話した。今夏に訪れた千曲市出身の会社員・柳町あゆみさん(25)=京都府=は「帰省すると家族で必ず来ていた。一番身近なそば屋さんだった」と惜しんでいた。
 感謝祭は午前11時から。ざる・かけそばを150食限定で提供し、善意で寄せられる売上金を村社会福祉協議会へ寄付する。土日の営業は午前11時~午後2時。問い合わせはお仙の茶や(電話0263・67・3992)へ。