地域の話題

誰でも演奏できるピアノ 松本駅自由通路に登場

「楽都まつもと夢ピアノ」の設置を祝って開かれたコンサート

 通りがかった人の誰もが、自由に弾いて演奏を楽しめる「ストリートピアノ」が8日、松本市の松本駅東西自由通路の一角に登場した。「楽都まつもと夢ピアノ」という名前で、松本ロータリークラブ(RC)の会員らで一般社団法人「まつもと夢ピアノ」(折井正明代表理事)をつくって設置にこぎ着けた。楽都松本の玄関口に音楽を通じた新たな癒やしとうるおいの拠点が誕生し、街中のにぎわい創出に一役買いそうだ。

 ピアノはお城口の3階エレベーター近くに設置し、毎日午前8時から午後7時まで誰でも自由に演奏できる。
 相澤病院糖尿病センター顧問の相澤徹医師(68)が、オランダのアムステルダムやフランスのパリの駅にストリートピアノが設置されていることを知り、今年2月、駅の指定管理者・長野三菱電機機器販売に勤務する友人の折井代表理事にピアノの設置を持ちかけた。
 松本RCとしての設置を検討したが不可能だと分かり、夢ピアノのための一般社団法人をつくった。松本RCが資金を出し、ロータリー財団の地区補助金事業も活用して、楽器販売のミュージックプラザオグチから中古のグランドピアノ1台を購入した。松本市の協力も得ている。
 8日はお披露目会を兼ねたコンサートが開かれた。ピアノ教室に通う松本いずみ幼稚園の年長児・宮坂怜花ちゃん(6)や、長野市出身のピアニスト・山本貴志さん(36)=ポーランド・ワルシャワ在住=ら5人の演奏者がクラシック曲などの音色を来場者に届けた。
 ジャズアレンジのアンパンマンマーチを披露した松本市波田小学校5年生の高山稀創君(11)は「見ている人との距離間が近くて、楽しく弾けた。駅に来たら毎回演奏したい」とほほ笑んだ。
 相澤さんは「子供から大人まで国境を越えて演奏を楽しんでほしい」、折井代表理事は「地元の皆さんはもちろん、世界中から訪れる人に末永く愛されるピアノになってほしい」と願っていた。