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御嶽海関の雄姿へ大歓声 大相撲松本場所に5000人

 日本相撲協会の夏巡業「大相撲松本場所」(実行委員会主催)が2日、松本市総合体育館で行われた。両横綱を筆頭に実力が伴う人気力士が登場し会場を大いに沸かせた。上松町出身の関脇・御嶽海関(出羽海部屋)には、一層の飛躍を願って、詰めかけた約5000人のファンから際立つ声援が送られた。

 幕内上位力士16人のトーナメント戦が、この日のハイライトとなった。御嶽海関は2回戦までいずれも上手投げで勝ち上がり、準決勝で明生関を寄り切り決勝に進んだ。逸ノ城関との一番は立ち合いで右四つがっぷりに。土俵際まで寄り立てられたがこらえると、体を入れ替えて左に回りながら投げを打ち、200キロを超える巨漢を転がした。花道では両手を上げ、会場を包む万雷の拍手に応えた。
 御嶽海関は、名古屋場所を挟んで6月の出羽海部屋の木曽合宿に続いて地元で雄姿を見せた。「合宿で掲げた優勝をかなえられずに帰ってきてふがいなかったが、大声援は良かった」と感謝し、息の長い応援を願いつつ「来場所は2桁勝ち、足掛かりをつくりたい」と大関取りへの抱負を語った。
 公開稽古では、鍛えた肉体が力いっぱいぶつかり合う鈍い音や激しく乱れた息遣いが迫力を伝えた。相撲甚句や禁じ手をコミカルに伝える初切なども喜ばれた。
 会場のあちこちで稽古や取組の合間にサインを求めたり、記念撮影を頼んだりと、力士と気軽にふれあえる機会も巡業ならではの魅力だった。御嶽海関と握手した大沢晴香さん(38)=松本市洞=は「テレビで見るより大きくて、筋肉がすごかった」と喜んだ。家族3人で訪れた大井幸多さん(33)=同市里山辺=は「生で見るのは初めて。迫力と力士との距離の近さが良かった」と話していた。