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ちひろの命日に平和の祈り 松川の美術館でイベント

朗読の練習をする吉田君、田野崎さん、棟田館長(右から)

 絵本画家・いわさきちひろ(1918~74)の45回目の命日となる8月8日、安曇野ちひろ美術館と松川村は、美術館とトットちゃん広場で「ちひろ忌」を開く。ちひろが願い続けた子供の幸せと平和について、幅広い世代の人たちに共に考えてもらおうと、松川中学校の生徒や村地域おこし協力隊らが朗読会や音楽会などを催す。

 朗読会には、松川中の吉田勇翔君(15)=3年=と奥原一花さん(13)=1年=、シンガー・ソングライターで村地域おこし協力隊の田野崎文さん(36)が出演する。広島で被爆した子供たちが書いた作文や詩にちひろが絵を描いた『わたしがちいさかったときに』を朗読で紹介する。
 3人は、村図書館の棟田聖子館長の指導で練習を重ねている。朗読は初めてという吉田君は「情景を思い浮かべながら、気持ちを込めて読みたい」と意気込む。朗読会は午後1時半と3時の2回で、作品をパネルやスライドでも紹介する。
 午後5時からは、トットちゃん広場で田野崎さんの弾き語りの音楽会を開く。広島で作った曲などを歌う田野崎さんは「戦争は過去のこと、人ごとではない。歌を通じて自分たちにできることは何か一緒に考えてもらえたら」と話している。
 平和へのメッセージを書き入れた手作りキャンドルの点灯もあり、8月1~8日に美術館や村図書館、村役場などでメッセージを受け付ける。担当する美術館の船本裕子さんは「ちひろの願いを共に分かち合う一日にしたい」と来場を呼び掛けている。
 参加無料で、同日は美術館も入館無料。問い合わせは安曇野ちひろ美術館(電話0261・62・0772)へ。