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飲酒事故 安曇野市内で多発

 安曇野警察署管内で今年に入って28日現在、飲酒運転による事故が11件も発生している。車に追突するなどして乗っていた人にけがを負わせる人身事故が3件、物損事故が8件で、物損は昨年1年間の件数(10件)に迫る勢いだ。同署は「(死亡・重傷事故といった)重大な事案がいつ起きてもおかしくない異常事態」と危機感を募らせ、飲酒運転の根絶に向けた取り締まりや取り組みをより強化している。

 同署によると、管内で上半期(1~6月)に飲酒運転による人身・物損事故が昨年同期より3件多い9件あり、さらに、その後1カ月足らずの間に物損事故が2件も発生した。9割以上が安曇野市内での事故だった。日中に酒気帯び運転が発覚したり、酒気帯びよりも悪質な「酒酔い運転」で物損事故を起こしたりといった逮捕事案もあった。
 同署交通課の原田篤志課長は、厳罰化で一時高まった意識が緩んでいるのではないか、と懸念する。「物損事故はたまたま衝突したのが物や車だっただけで、死亡事故になっていてもおかしくない」と語気を強め「事故は悲惨な結末しか生まない。『自分は大丈夫』と絶対に思わないで」と訴えている。
 同署と地域交通安全活動推進委員はこのほど、JR豊科駅周辺の飲食店に飲酒運転撲滅を呼び掛けるパトロールを行った。県警が委嘱した大学生ボランティア5人も参加し、約50店舗を巡回した。店主や店員に啓発チラシやグッズを手渡し、運転手に絶対に酒を提供しないよう協力を求めた。
 信州大学4年の岩月大輝さん(21)は「飲酒運転は絶対にしないし、普段も夜や雨の日の運転は特に気を付けたい」と力を込めていた。