政治・経済

松本市 人材確保へ新戦略 東京で初の採用説明会

 企業の好況で全国的に公務員を志望する大学生らが減る中、松本市は人材確保に向けて新たな取り組みを始めている。来春採用予定の行政職の試験に今年初めて「アピール採用枠」を設け、個人の実績を重視した採用を行っているほか、8月3日と4日には市外で初めてとなる「職員採用説明会」を東京都内で開き、大学生や転職希望者に市職員という選択肢を紹介する。

 アピール採用枠は筆記試験を簡単にする一方で論文を課し、地域づくり活動などが顕著で多様な人材を採用する狙いがある。本年度に実施した採用試験で行政職を受験した157人のうち、14人がこの採用枠だった。採用予定者数は全体の中で決まるため、現時点では未定だという。
 市によると、職員採用試験を受験する人は減少傾向にあり、行政職の受験者数は平成14年度の289人が近年のピークだった。競争倍率は16年度の47・2倍が最高で、本年度採用者の4・2倍と比較すると、かなりの「狭き門」だった。職員課は「今は民間企業の給料が良く、全国的な傾向で人材が民間に流れている」とする。
 そうした中、市は首都圏の大学生や社会人を対象に東京都内で採用説明会を開く。長野市と上水内郡信濃町との合同開催で、3日は中央区の「TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター」で午後1~5時に、4日も中央区の「移住・交流情報ガーデン」で午前11時~午後3時に行う。それぞれがブースを設けて、採用に関する質問や相談に応じる。
 今回は長野市から打診を受けての合同開催だが、反響次第で今後は松本市単独で開くことも検討する。職員課は「学生だけでなく転職希望者にも来てほしい」と期待する。