地域の話題

紙のパトカーで交通安全 南木曽でペーパークラフト

 南木曽町の元自動車デザイナーと現職の交番所長が二人三脚で考案した、パトカーのペーパークラフトを作る子供向けの交通安全教室が29日、同町読書のフリースペース・みんつくで開かれた。「知っているおまわりさん」の言葉であれば、呼び掛けも子供の心に響くとの思いを込め、一緒に作って仲良くなれるクラフト作りを教室に取り込んだ。

 大手自動車メーカーで自動車のデザインを担当した飯島英雄さん(75)=読書=が原型を設計し、木曽署南木曽町交番の川久保富弘所長(39)がパソコンで細部を仕上げた。折り曲げや貼り付けがしやすいように直線で構成しているが、プロの視点で要所を押さえてあり、完成度は高い。色を塗ったり、のり付けしたりして自分だけのパトカーを完成させた子供たちは「かっこいい」と目を輝かせた。
 町地域おこし協力隊の川本惇貴さん(27)が教室を発案し、川久保所長と飯島さんを結び付けた。紙の折り曲げに使う定規も、同町読書の楯木工製作所の楯敏彦さん(42)が木曽ヒノキをレーザー加工して全員にプレゼントし、町内の人材が結集した形となった。
 川本さんは「ここまでぜいたくな企画になるとは」と感謝し、第2弾、第3弾への意欲を語った。飯島さんも「いい経験になった」と笑顔だった。警察官の印象について子供からは「最初は緊張したけれど優しかった」との声が聞かれ、川久保所長は「これからに生きる」と喜んでいた。