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朝日「お夏まつり」住民紡ぎ30回 8月3日に多彩な催し

今年も使われる手作りの嫁入り行列の道具

 朝日村の夏の夜を飾るイベント「お夏まつり」が、8月3日に計画される今年の開催で30回目を迎える。新しい踊りを取り入れたり、地域のキツネの伝説を題材に「お夏嫁入り行列・結婚の儀」を行ったりして、村民に親しまれてきた催しの歴史が節目を迎える。

 村に根付くイベントをと考え、平成2年に初めて開かれた。前年の「開村百年記念夏まつり」の流れをくみ、その前の数年間にわたって地域の若者たちが徹夜の催し「サマーフェスティバルinあさひ」を開くなど、夏のイベントを企画する素地があった。
 踊りは伝統の「朝日小唄」や百年記念の際に村保育会がつくった「お夏おどり」、近年に加わった「信濃の国踊り」がある。地域のバンドや太鼓連の演奏などが花を添えてきた。
 9年に始めた嫁入り行列は「手づくりの祭りにしたい」と企画された。伝説のキツネ・玄蕃之丞と、山形村境の横出ケ崎にいたという女ギツネのお夏が結婚するという筋書きで、村に住む新婚の男女などを玄蕃之丞とお夏に見立て、小学生が子ギツネにふんするなど村民が行列に加わる。
 実行委員は村外を視察したり、行列で使うたいまつやちょうちん、酒だるや、祝言の席の金びょうぶなどの道具を夜なべ仕事で作るなど、みんなで熱心に準備を重ねた。
 当時の公民館主事で、今は副館長の塩原忠男さん(65)は、玄蕃之丞とお夏に祝言を挙げさせてやろうと話し合ったことを覚えている。「苦労の中にも楽しみがあった。みんなが若く、目標に向けて一つになり、仲間もできた」と当時を振り返る。お夏まつりが長く続いていることについては「村民総参加のイベントはこれしかない。今後も大事にしてほしい」と望んでいる。
 8月3日は午後4時にバンド演奏などで幕を開ける。「踊りの祭典」は6時から、豪華景品を用意する30回記念企画の「抽選会」は7時からで、7時半から行う嫁入り行列は、時間割の関係で近年は変更を加えていた編成を初期の形に戻す。