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日照不足梅雨明け望む スイカ売れ行き伸び悩み

 県内は7月に入り曇りや雨の日が多く、松本地方では日照時間が平年の半分ほどの状態が続いている。最高気温が30度を超える日が少ないこともあり、暑い時期に食べたくなるスイカの売れ行きは思わしくない。屋外プールの利用にも影響が出ており、関係者は梅雨明けを待ち望んでいる。

 長野地方気象台によると、前線や湿った空気の影響で雨や曇りの日が多く日照が不足している。松本の日照時間は今月上旬は平年の50%、中旬は55%で、平均気温も中旬は平年より低かった。
 JA松本ハイランド管内の生産者らがスイカを直売する「すいか村」(松本市和田)では、酷暑だった昨年に比べると来場者の出足が鈍い。すいか村の「村長」を務める和田の生産者・大槻春樹さん(40)は、甘さは例年通りに仕上がったというが「買い渋りがある。暑さを待っているようだ」と話す。実家や知人に贈るため購入の手続きをした人も「発送は梅雨明けに」と指定する例もある。
 松本市波田地区で直売所を営む男性(76)は「いつもは平均で1日100~150個は売れるのが今年は30個くらい」とぼやく。国道158号沿いにある直売所の女性も「天気が悪いからか上高地や乗鞍高原に行く車自体が少なく、お客が来ない。例年の半分しか売れない」とこぼす。
 中信地区のJAなどによると、現時点で稲や果実の生育に大きな影響は出ていない。県松本農業改良普及センターは「日照不足と降雨により、野菜は葉ものの病気対策が必要」と注意を呼び掛ける。
 エアコンを設置する工事数が例年より減った電器店もある。松本市内の店は「暑い日が3日間ほど続くと問い合わせが相次ぐが、今年は相当少ない」とする。安曇野市穂高の屋外プール「穂高プール」は13日に今季の営業を始めた。担当者は「今月の集計はまだだが、天気が悪く(来場者数は)昨年よりだいぶ落ちている」と嘆き、梅雨明けと本格的な夏の到来を願っていた。