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奈良井宿の歩行者用踏切 周知不足で利用者わずか

駐車場近くにある既存の案内看板。歩行者用踏切がなく、観光客に宿場の両端から回るよう図示している
 塩尻市の奈良井宿脇を通るJR中央西線に3月に新設された歩行者用踏切が、観光客にあまり利用されていない状況となっている。宿場内や駐車場周辺の案内看板が以前のままで、踏切の存在が周知されていないため、多くの観光客が従来通りの遠回りをしている。
 歩行者用踏切は宿場の中間あたりにある。宿場内を散策した後に、観光名所の一つとなっている奈良井川に架かる木製の太鼓橋「木曽の大橋」に足を延ばすには、この踏切を渡るのが一番近い。  しかし、宿場の両端にある駐車場の案内看板の地図は以前のままで、歩行者用踏切が追加されていない。観光客には宿場の北端の地下道か南端の権兵衛踏切を渡るよう、図示されている。宿場内の看板も同様で、歩行者用踏切の前に出る路地がある水場周辺にも、一切の案内がない。  このため、歩行者用踏切を使う観光客はごくわずかだ。今月中旬の3連休の中日に調べたところ、午前11時から正午までの1時間にこの踏切を渡った観光客は11組しかいなかった。歩行者用踏切の存在を知らず、権兵衛踏切を渡って遠回りしてきた観光客が2組いた。木曽の大橋は欄干の改修工事が12日に終わっていたが、訪れる観光客はわずかだった。  市観光課は今後、歩行者用踏切の両脇に行き先の案内看板を設置する予定だが、指摘を受けて、既存の看板についても「現状を確認して見直したい」としている。