政治・経済

将来への不安解消願う 参院選有権者の声

 令和の時代を迎えて最初の国政選挙となった参議院議員選挙が21日に投開票された。安倍政権の是非や憲法改正などの国政課題を中心に論戦が行われた一方、「一票」を託した有権者からは盛り上がりの低さを象徴する意見のほか、人口減少や老後の蓄えなど将来に対する不安の解消を願う声が聞かれた。

 関西から今年移住してきた、安曇野市穂高の自営業・坂本久美子さん(43)は「地方の選挙は投票先に選択肢がないと感じた。各党の政策もぼんやりとしていて、誰に投じるかを決めるのが難しかった」と指摘した。
 松本市島立の男性会社員(32)は、県松本合同庁舎内の投票所で備え付けの選挙公報にじっくりと目を通してから投票した。「どれだけ働いても年金すらもらえない。人口は減る一方で支え手がいない。この国で子供をつくりたくなるような希望の持てる社会にしてほしい」と願った。
 将来への不安やその打開を願う声は各世代に共通していた。
 老後に夫婦で2000万円が必要とした金融審議会の報告書を巡る問題もあり、塩尻市大門七区の会社員・小松広さん(59)は「老後が不安。子供の代までしっかりと年金がもらえるようにしてほしい」と求めた。朝日村小野沢の無職・古畑順子さん(65)も「安定していて先の見通しが立てられる生活を、特に子や孫の世代ができるようにしてほしいと願って投票した」と思いを託していた。
 中山間地域で進む過疎化の問題を捉えた意見もあった。王滝村の王滝小学校は本年度の新入学児童がゼロだった一方、大自然を生かした全国規模のスポーツ大会には全国から多くの参加者がある。下条の農業・佐口幸子さん(85)は「国会議員は過疎の現実にしっかり目を向け、移住対策に本気で取り組んでほしい」と語った。

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