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麻績の歴史 学び深める 史跡や味噌炊き小屋巡る

地域を歩き歴史・文化を学ぶ参加者(善導寺)

 麻績村の有志でつくる「麻績の歴史を学ぶ会」(小山知泰会長)は20日、村内各地を巡り歴史を学ぶ「ふるさと麻績を楽しむ集い」を矢倉区で開いた。会員の高齢化などで一時活動を休止し約2年ぶりに再始動した学ぶ会が、地域の歴史と民俗文化を見つめ直そうと企画する郷土散策で、村内外の43人が史跡や寺社、集落の食文化を伝える味噌炊き小屋などを訪ねて学びを深めた。

 矢倉区の善導寺、貞応3(1224)年、信濃国麻績に配流された鎌倉幕府の重臣・伊賀光宗と、光宗と姻戚関係の信生法師が光宗を訪ねた際のやりとりの歌が刻まれた歌碑、矢倉諏訪神社などを2時間半ほどかけて巡った。
 味噌炊き小屋の紹介では特に民俗に焦点を当て、学ぶ会の会員が家庭に残る養蚕道具や農機具といった民俗資料も特別展示し、参加者の関心を引いた。
 講師を務めた聖博物館の宮下健司名誉館長は、各所で歴史背景を解説しながら、地元に暮らす人がその土地に眠る価値に気付き文化を記憶・記録していく大切さを呼び掛けた。参加した村内の女性(73)は「村に暮らしていても知らないことがあって、とても勉強になった」と話していた。
 集いは来年度まで全10回開き、村内各地を巡る。将来に向け各地の歴史を記録するため、村公民館や村教育委員会とも連携し、映像・音声の記録採取も進めていく。次回は9月21日に予定している。

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