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安曇野花火 かさむ警備費

 安曇野市の夏の夜空を彩る、中信地区最大の花火大会「第13回安曇野花火」(実行委員会主催)が、今年も8月14日に開催される。市内外から2万人が訪れる安曇野の一大イベントだが、観覧客の増加に伴って年々増える警備費が実行委を悩ませている。新たな場所で違法駐車が見つかるたびに翌年の警備エリアを拡大してきたことなどが要因で、昨年度の警備費は初年度の3・4倍に膨らんだ。これ以上の拡大は厳しいと、実行委がマナーの向上を呼び掛けている。

 平成19年度の第1回大会の警備費は60万円だったが、昨年度は206万円に上った。必要な警備員の人数が増えているだけでなく、一人当たりの人件費も上がっており、東京五輪の開催で全国的に需要が高まる来年は、さらに上昇が見込まれるという。実行委員長を昨年度まで3年務めた吉田賢司さん(47)=穂高有明=は「大会規模を維持したまま警備費の増大に対応するには、警備会社に依頼していた分を学生アルバイトで賄うなど、新たなコストダウンの方法を考える必要がある」と指摘する。
 仮設トイレの増加やバスの運行費用もかさんでおり、経費は伸びる一方という。
 安曇野花火は17年の新市発足後、旧5町村ごと開催していた花火大会を引き継ぎ、さらに盛り上げていこうと始まった。市内の企業経営者ら有志が実行委を組織し、市商工会青年部などが協力している。協力してくれる企業や個人の思いを大切にしたいと、協賛金は全て花火代に充て、運営経費は市からの補助金などで賄っている。
 初代実行委員長で現在は顧問を務める会田恵司さん(60)=穂高=は「今までさまざまな努力をして警備費を捻出してきた。これからも続けていくために、訪れる人たちのマナーの向上を願いたい」と訴えている。