政治・経済

生坂で新たな食育事業 孤食改善へ子共に野菜贈る

村教委の職員から笑顔で野菜を受け取る生徒

 生坂村の教育委員会は本年度、子供たちが食事を取らない欠食や、偏食、1人で食事をする孤食などを改善する新たな食育事業を進めている。昨年度まとめた食に関する調査で見えた課題に重点を置き、村全体で食の大切さや家庭の食事環境を見直していこうと6種の連動企画を展開中だ。17日には村内の小中学校の児童・生徒に村産ズッキーニを贈ったほか、村内で働く人たちに、早めに帰宅して家族で食卓を囲んでもらうよう呼び掛けた。

 野菜の贈呈は「わいわい楽しい食卓」事業として始め、生坂小の児童69人、生坂中の生徒30人に贈った。簡単に作れるレシピ、子供が家族に宛てて書くメッセージカードも添えた。生坂中1年の吉井優奈さん(13)は両親やきょうだい、祖父母とにぎやかに楽しむ夕食の時間が好きだといい、「ズッキーニを使ったおいしい料理を家族に作ってあげたい」と笑顔を見せた。
 調査は、食に関するアンケートとして、子供の心身の健康づくりに取り組む「村子ども保健委員会」が、平成28~30年度に村内の保育園児・小中学生約130人の家庭を対象に行い、欠食、偏食、孤食が課題として浮かび上がった。偏食や欠食の傾向は朝食で見られ、1人で朝食を食べる子供の割合は小学生で約13%、中学生で約30%だった。村教委は生活スタイルの多様化や、村外への通勤のため朝早く自宅を出る保護者の事情などが影響しているとみている。村教委子ども・子育て支援係の大塚めぐみさんは「さまざまな角度からの活動がきっかけになり村全体で食育の推進につながっていけば」と話している。
 新たな食育事業では、小中学校の夏休みにかけて食育ポスターコンクールも実施する。生坂中では早速、美術の授業で制作に取り組み、生徒たちが「伝えよう 食べる喜び 大切さ」をテーマに絵手紙を仕上げている。9月から村内で児童・生徒の応募作品巡回展を開き、啓発につなげていく。