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豚コレラ感染計5頭に 木曽でワクチン散布へ

 県は16日までに、木曽町で死骸で発見された野生イノシシ2頭と捕獲された1頭、下伊那郡根羽村で捕獲された1頭が家畜伝染病の豚コレラに感染していたと発表した。すでに8日に木曽町で死骸が見つかった1頭の感染を確認しており、これで県内で豚コレラと確認された野生イノシシは計5頭となった。感染拡大を受け、県は16日、木曽地域で今週中にも経口ワクチンを散布することを決めた。

 新たに感染が確認されたイノシシは木曽町三岳で13日、木曽町新開で14日と15日に見つかり、いずれも成獣の雌だった。8日に見つかった地点からそれぞれ約3~6キロ離れた場所で、死骸は地元住民が見つけ、捕獲は地元猟友会のわなにかかっていた。根羽村のイノシシは12日にわなにかかっていた。
 経口ワクチンは感染を抑止し、感染拡大を防ぐ効果がある。国から供給を受け、県が実施主体となって散布する。当初は地元猟友会や関係者らでつくる協議会を設置してから9月をめどに散布する予定だったが、緊急性が高いとして前倒しすることを決めた。木曽地域を先行し、根羽村も散布する。木曽地域の散布面積は40平方キロを見込み、今後、散布場所を絞り込む。
 県農政部の山本智章部長は「協議会を設置してからだと(散布までに)時間がかかり過ぎる。知事の指示により、今週中に散布することを決めた」としている。引き続き、感染した野生イノシシの発見場所から半径10キロ圏内で捕獲された個体の検査も実施し、感染拡大の有無を調べる方針だ。