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木曽で豚コレラ感染か 野生イノシシの死骸から

 県は12日、木曽町で発見された死んだイノシシを検査したところ、家畜伝染病の豚コレラウイルスに感染している疑いがあるとの検査結果が出たと発表した。国の検査機関で確定検査を行い、陽性と確認されれば、県内で野生イノシシの感染確認は初めてとなる。県は今後、死んだイノシシの発見場所から半径10キロ圏内で捕獲された野生イノシシの検査を実施し、防疫対策に乗り出す方針だ。

 県園芸畜産課によると、死んでいたイノシシは成獣の雄で、8日午前9時ころ、木曽町新開杭の原の民家の前で見つかった。県松本家畜保健衛生所で遺伝子検査をしたところ、12日に陽性の結果が出た。県は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門に検査材料を送付しており、13日午前中にも確定検査の結果が出る。
 国の確定検査で陽性と判断された場合、県は県内の養豚農家全戸に聞き取り調査を行う。豚コレラは、豚やイノシシの病気で、人に感染することはない。感染豚の肉が市場に出回ることもない。木曽町での死んだイノシシの発見地点から10キロ圏内に養豚場はないという。
 豚コレラに感染した野生イノシシは愛知、岐阜両県で相次いで確認されているほか、先月には三重県、今月には福井県でも確認されている。死んだイノシシの進入経路は特定されていない。
 県内では今年2月に上伊那郡宮田村の養豚場が愛知県から仕入れた豚が豚コレラに感染していたが、野生イノシシの感染事例はなかった。県は12日に緊急の庁内会議を開き、今後の対応を確認した。県園芸畜産課の小林安男課長は「豚に感染させないことを最大の使命として、対策を講じていきたい」としている。

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