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朝日で有害鳥獣出没多発 猿、イノシシ 農作物に被害

猿に食い荒らされた畑の長ネギ(4日、古見=朝日村提供)

 朝日村の小野沢や西洗馬、御馬越などの地域で、農産物に被害を与える猿やイノシシなどの人里への出没が多くなっている。村は本年度、被害がなかったものを含めて12日までに31件を把握し、4月中旬~11月下旬に27件だった昨年度をすでに上回った。作物を食い荒らすだけでなく、イノシシが土手を荒らすケースもある。村は村民に注意を呼び掛け、自衛策を講じるよう求めている。

 猿は5月下旬に、本年度初めての出没が確認された。7月上旬以降だった昨年度に比べてかなり早い。出荷向けではズッキーニに被害が出た。民家の近くにあり、自家用の野菜を作るせんぜ畑で長ネギやタマネギ、ジャガイモの種芋などが食い荒らされている。
 村は村民からの通報があると職員を現場に向かわせ、追い払いのためにロケット花火を飛ばしたり、被害状況を確認したりしている。松塩筑猟友会朝日支部による出動や巡回、追い払いも例年になく多い状況だ。捕殺頭数も増えている。
 村によると猟友会には、積雪が少なかったため、猿やイノシシが冬も活発に動き回り、春先から食べ物を求めて出没しているという見方がある。これまでの季節は人里にも食べるものが少なかったため、従来は手を出さなかった作物も被害に遭っているようだ。
 村は10年以上かけて鳥獣被害防止柵の設置を進めており、猿が跳び越えるのを防ぐために柵の近くの樹木を伐採する緩衝帯整備も進む。自衛策を講じようとする村民向けに、追い払い用のロケット花火や爆竹を村役場で配っている。
 これからの時期は、トウモロコシやトマト、ナス、カボチャなど猿が好む作物が収穫期を迎え、被害の拡大が心配される。村産業振興課の担当者は「畑を持っている人たちには危険のない範囲で、ロケット花火による追い払いなどの自衛策を講じていただきたい」としている。