教育・子育て

開智小 演劇で豊かな学び

 演劇的な手法を用いてコミュニケーション力や主体的に考える力を育むワークショップが12日、松本市開智小学校で開かれた。キッセイ文化ホール付属劇団・夜間スクール銀杏座が企画、本年度県が新たに取り組む「演劇による学び事業」に位置づけ、6年2組の児童26人が講師の示した課題に対してグループごとに芝居を考えた。

 演劇的手法によるワークショップを各地で実践する演出家・田野邦彦さん(43)=東京都=が講師を務めた。3、4人ずつのグループに分かれ、座って本を読む芝居をする田野さんを椅子から立たせることを目標に、人物像や状況を自由に設定しながらアイデアを出し合った。
 代役で練習し打ち合わせなしで田野さんと演技すると、警察官役の児童が同行を求めたり、バスの優先席に見立ててお年寄りに譲るよう説得したりとユニークな芝居で盛り上がった。いずれも目標は達成できず、田野さんは「人の気持ちを動かすには、いかに共感する関係をつくれるかが大事」と助言した。
 北沢大貴君(11)は「友達と作戦を練るのは楽しかったし、考えたことを実際にやってみるいい経験ができた」と笑顔だった。
 県内では北信地区で同様の取り組みがあり、中信地区でも認知を広げようと、同劇団の小倉真由美代表(38)が長男のクラスに声を掛けて実現された。
 小倉代表は「会話などのコミュニケーションの大切さを体験できれば。演劇による学びをより豊かな人生につなげてほしい」と願っていた。