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着物にマラウイ文化 明科の古根香さんが友禅染

 安曇野市明科光の友禅染色作家・古根香さん(46)が、来年の東京五輪・パラリンピックに向けて参加206カ国の文化や歴史、自然がテーマの着物を日本各地で制作する「KIMONO(きもの)プロジェクト」に参加し、アフリカ南部の国・マラウイをイメージした友禅染の着物を完成させた。マラウイの国旗に使われる黒、赤、緑の3色を取り入れ、各部族を象徴する仮面や国土の5分の1を占める湖、国鳥のサンショクウミワシを描いた。

 同プロジェクトは、友好や平和のメッセージを発信する取り組みで、平成26年にスタートした。古根さんは北欧・アイスランドの着物も手掛けており、今回で2作目となる。
 着物は振り袖で、用いた布は全長16㍍ほどになる。仮面の部分が黒に近い焦げ茶色、裏地が赤色で、バオバブの葉と実が緑色だ。
 昨年10月にプロジェクトから依頼があり、インターネットなどで資料を集めた。マラウイに大きな湖や山があると知り、信州との共通点を感じた。小学生と中学生の娘も一緒に資料を見るなど、家族でマラウイへの関心を深めた。7案ほどを練り、12月にマラウイ大使館(東京都)に足を運んで大使に見せた。「とても喜んでもらえてほっとした」と振り返る。5月ころから家事の合間を縫って制作に励んだ。
 着物は8月に横浜市である国際会議で披露される予定という。古根さんは「自分にとっても世界が広がる作品になった。いつかマラウイに足を運びたい。着物が両国の懸け橋になればうれしい」とほほ笑んでいた。

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