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松本の防災ターミナル 建設地から産廃702トン

建設現場で見つかった産業廃棄物

 松本市は11日、島内の国道19号平瀬口交差点付近で建設を進めている「市防災物資ターミナル」の敷地で、大きなコンクリート片を中心とする産業廃棄物の埋設が確認されたと発表した。6月末時点で処理した廃棄物は約702トン(ダンプカー約100台分)と大量で、今後の工事でさらに増加が見込まれている。埋設の経緯や原因については関係機関などが調べている。

 市によると、廃棄物による土壌汚染などの危険性はなく、地盤強度や土地利用に特段の影響はない。建設工事に遅れはなく、来年1月完成、2月稼働の予定に変更はない。
 対象の敷地は1万5407平方メートルで、防災物資ターミナルの建設に向けて市土地開発公社が平成29年に先行取得するまで、民間企業が所有していた。この民間企業が所有していた平成4年から7年にかけて、県松本建設事務所が発注した国道254号の工事や、県奈良井川改良事務所が発注した奈良井川改良工事の土砂残土が、運び込まれて整地された経緯があるという。
 市が設計前に行ったボーリング調査では廃棄物の存在を確認できなかった。市は廃棄物の埋設について「原因不明」とし、土地を所有していた企業や県松本建設事務所が「調査中」としている。市は廃棄物の処理費用について、土地売買に関する協定書の規定に基づき、市土地開発公社に損害賠償を請求する。
 防災物資ターミナルは、大規模災害時に全国各地から届く支援物資を受け入れ、物資を必要とする指定避難所に移送するための施設で、総事業費は約15億円となっている。

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