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松川のすずむし荘と道の駅 料理の質向上へ試食会

旬の食材を使い、創意工夫された料理を味わう参加者

 松川村の温泉宿泊施設「すずむし荘」と道の駅「安曇野松川寄って停まつかわ」で提供する料理の質を向上させて利用者を増やそうと、両施設の指定管理者・ファンスペースが10日、すずむし荘で村民向けの試食会を初めて開いた。宴会や各種会合で利用することが多い村民が満足するメニューを探り、意見を料理づくりに生かす。旬の地元食材を使って創意工夫した8品が提供され、参加した約20人が舌鼓を打った。

 すずむし荘は、周辺に食堂が少ないこともあり、行楽シーズン以外も村民の一定の利用がある。一方、現在提供している料理の評価があまり高くないことが課題だった。
 ファンスペース松川事業所長・高橋賢光さん(56)は「『おいしい食事があるから来た』と選択してもらえるよう、期待に応える料理を提供したい」と企画の意図を話す。
 試食会では、すずむし荘の宴会と宿泊、レストラン、道の駅の食堂の定番と夏季のメニューから地元産の野菜、黒豆、肉、果物を使った前菜やスープ、丼物などが提供された。
 主婦・中村美代子さん(71)=東松川南=は、宴会メニューの前菜や地元産野菜のテリーヌがおいしかったといい「このメニューだったら友達や家族をぜひ連れてきたいと思う」と話した。会合などで長年利用している農業・湯口康章さん(74)=神戸=は「この企画をきっかけに、さらに質が上がるのが楽しみ」と期待する。
 試食会で寄せられた意見はメニューづくりに生かし、秋以降も定期的に試食会を催す予定だ。高橋さんは「年間を通じて利用する村民が飽きず、都会の人でも満足する料理を提供し、村の誇りになる施設にしたい」と話している。