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梓橋完全3車線化へ 今秋着工渋滞の緩和図る

 県は今秋、梓川に架かり、松本市島内と安曇野市豊科高家を結ぶ梓橋(県道松本環状高家線)を、完全に3車線化する工事を始める。梓橋は中央部分が2車線で、両岸側が3車線という変則的な形になっている。地元の要望を受け、中央部分も3車線化し、車両の流れをスムーズにすることで、慢性的な渋滞を緩和する。令和2年度末までの完了を目指す。

 県松本建設事務所によると、梓橋は全長269メートルで、昭和6(1931)年に完成した。長く全線2車線だったが、右折レーンを造るため、昭和61年に松本市側に1車線(約97メートル分)を、平成3年には現在の安曇野市側にも1車線(同)を増設した。
 ただ、中央部は2車線のままで、上から見ると下流側の真ん中がへこんだ形となっている。右折レーンに車が滞留すると、直進する車が進みにくく、渋滞する原因の一つになっている。渋滞や混雑の緩和に向け、完全3車線化の工事は30年度に事業化され、県は設計や河川管理者との調整を進めていた。
 工事は台風による増水が減る晩秋に始める。中央部にある二つの橋脚を、下流側へ1車線分だけ延ばす。その上に、別の場所で造った橋げたを載せ、舗装する。東京五輪の準備時期と重なるため、資材の調達状況などによっては完了が令和3年度にずれ込む可能性もある。施工について同事務所整備課の石坂文彦課長は「なるべく車両の通行に支障がないようにしたい」と話している。
 梓橋を挟んだ前後の渋滞については、下流にアルプス大橋(国道147号)が開通したことなどで一定の改善が見られたが、通勤や帰宅の時間帯には続いている。安曇野市の住民らが平成26年、対策を講じるよう県などへ働き掛けることを求め、2万人以上の署名を添えて同市議会に請願した。28年には安曇野市の宮澤宗弘市長らが松本建設事務所長に、渋滞解消策や完全3車線化の検討を要望した。

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