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新村井駅舎「雁行」案に 利用者調査 松本市が基本設計に反映へ

 松本市がJR東日本とともに進めている村井駅(村井町南1)の新しい駅舎のデザインが、平らな屋根を段階的に設ける「雁行」になる見通しとなった。駅利用者や地元住民に三つの案から気に入ったデザインを選んでもらったところ、雁行が多数を占めた。市はこの案を基にして基本設計を進める。

 9日に開かれた市議会建設環境委員協議会で市側が報告した。デザイン案は、駅周辺の河岸段丘や牛伏川フランス式階段工をイメージした「雁行」のほか、善光寺街道・村井宿の建物を連想させる「切妻」、包み込むような曲線を取り入れた「曲面」の三つ。5月の地元説明会の出席者と、駅利用者の計537人が回答した。その結果「雁行」が365票、「曲面」が84票、「切妻」が79票(その他9票)だった。
 担当の都市政策課は雁行案について「近郊に例がない斬新的なデザイン。他の案に比べて建築や維持管理のコストも低い」と説明した。
 新駅舎建設は地元にとって長年の懸案で、市議からは地元との連携を密接にするよう求める意見が出された。基本設計の素案が秋にもまとまる予定で、市はその前に地元に入って説明するとした。
 現在の駅舎は大正15(1926)年の建設で、篠ノ井線の東側にある。新駅舎は、老朽化した建物を壊して3階の建物を建設し、来年度着工、令和4年度中の利用開始を目指す。橋上駅となって西口が設けられ、利便性の向上が期待される。