政治・経済

里山再生 住民参加に重点 安曇野市が第2次計画素案

 安曇野市は9日、森林が手入れされないなどの課題を抱える里山の再生に向けた市里山再生計画の第2次計画(令和2~6年度)の素案を公表した。里山再生の利点を課題解決に生かすため、まきの地産地消、里山活動の仲間づくりといった従来の取り組みを推進する。市民アンケートによると、里山再生の取り組みの認知度は16%と低い。分かりやすく情報発信し、より多くの市民を巻き込む。

 第1次計画(平成27年度~令和元年度)の最終年度を迎えたのを受け、計画の進ちょく状況を検証する里山再生計画推進協議会(会長=茅野恒秀・信州大学准教授)が市役所で開いた会議に示した。
 第1次では、活用が少なかった地元木材の利用促進、里山保全の体験学習などのプロジェクトに取り組み、掲げた目標の多くは達成する見通しだ。里山再生に意欲的な市民や団体、林業関係者、建築士などによるネットワークもできた。
 一方で、里山に暮らす地域住民の参加が少ないのが課題だ。協議会員からも「地域住民が主体的に活動し、私たちがサポートする形が理想だ」「市民に分かりやすく伝えるべきだ」との意見が出た。
 第2次計画の素案では▽里山再生に携わるメリットを生み出し地域課題につなげる▽より多くの市民、事業者をネットワーク化する―の2点をコンセプトにした。まきの地産地消の浸透、地元木材を需要に応じて適宜供給する体制の構築、里山保全の技術や知識を学ぶ講座「里山学校」の開催など、従来の取り組みを継続する。計画は同協議会の意見を踏まえて成案にし、来年3月末に策定する。