地域の話題

4000年前の山形、肌で感じる 県宝指定記念し催し

県宝指定された土器と指定書

 山形村民俗資料館・ふるさと伝承館が所蔵する縄文土器5点が、村の文化財としては初めて県宝に指定されたことを記念する「県宝指定記念普及公開事業」が、来年にかけて行われる。昨秋の指定を受けて企画を練り、縄文時代をテーマにする連続歴史講座や土器をかたどるクッキー作りなどを計画する。硬軟を取り混ぜた内容で県宝指定を周知し、村の文化財に関心を持ってもらうきっかけにする。

 専門性の高い企画だけでなく、子供たちや歴史への関心が薄い人たちにも目を向けてもらえる企画を考えた。
 第1弾は「ドキ!どき 土器クッキーづくり」で、飲食業の経験がある村地域おこし協力隊の穴澤雅美さんが講師を務める。13日午前9時半から村農業者トレーニングセンターで行い、深鉢型土器をイメージした形のクッキーを作る。指定されたものにするかどうかは検討中だが、会場に土器を持ち込む。ふるさと伝承館と村図書館、村公民館の3者合同企画とする。参加募集はすでに締め切った。
 10~11月には村文化祭の会場など複数箇所で指定された土器と関連資料の展示を、来年1~2月には縄文時代を題材にした連続歴史講座を計画している。冬には3者合同企画の第2弾として「しおり作り」を行う考えだ。
 下竹田の下原遺跡から出土した有孔鍔付土器、三夜塚遺跡の釣手土器、上竹田の殿村遺跡の釣手土器2点と深鉢型土器が、昨年9月に県宝になった。一括指定された「信州の特色ある縄文土器」158点に含まれる。
 五つの縄文土器は、昭和の終わりから平成の中盤頃に出土した。いずれも4000年ほど前のもので、深鉢型土器が煮炊きに使われていたとされ、釣手土器は祭礼用のランプと推測されている。一方、有孔鍔付土器は用途不明という。
 形や表面に施された模様などもさまざまだが、現代の村民と同じ地に住んだ先人の息吹が感じられる。事業を担当する村教育委員会の村田幸子さんはクッキー作りを例に「土器を見て、食べて味わってもらいたい」と話し、村の埋蔵文化財に興味を持つ人が増えることに期待している。