政治・経済

来春の松本市長選 新人・臥雲氏の動き活発化

南部ブロック集会で次世代の松本市に必要な視点を語る臥雲氏(3日)

 任期満了に伴う松本市長選挙が約8カ月後の来年3月に迫っている。4期目の現職・菅谷昭氏(75)は市議会6月定例会では進退を明らかにせず、様子見のムードが漂う中、立候補の意向を唯一示している元NHK解説委員で無所属新人の臥雲義尚氏(56)=中央3=が動きを活発化させている。市内7ブロック単位で市政課題を掘り起こすブロック集会を始めるなど、9月の政策発表に向けて着々と準備を進めている。

 「合併で大きくなった松本市がこれからどういう方向に進むべきなのか、皆さんと一緒に考えたい」-。
 今月3日に小屋南1のJA虹のホール芳川で開かれた、ブロック別集会で2回目となる南部ブロック集会。臥雲氏は合併の歴史を振り返りつつ、集まった支持者ら約120人に公教育の多様化や交通インフラ整備、市役所新庁舎のあり方など次代の松本に必要な視点を示しながら、ゲストの市議会議員と熱い対話を繰り広げた。
 臥雲氏は、落選した平成28年3月の前回選の直後から次期市長選を意識し、足しげく市議会を傍聴したり市民の声に耳を傾けたりしてきた。在野の人材との対話を通じて課題を探るトークイベントをほぼ月1回のペースで続けてきたほか、35地区単位での組織づくりも進めている。政策発表に向けて一定の手応えを深めつつ「これらの取り組みを総合的に結集させていくのが9月以降」と語る。
 前回選では選挙までの準備期間が2カ月ほどしかなく「菅谷市政の健康施策一つを見ても十分に分かっていなかったという思いはある」と振り返る。今回は、前回選で打ち出した菅谷市政との対比軸に一定の軌道修正も加えつつ「(進退にかかわらず)4期16年の実績に挑む上で、対比を抜きに選挙はあり得ない」と見据える。
 臥雲氏の取り組みについて、6月の西部ブロック集会に出席した新人市議の一人は「課題を共有できてよかった」と受け止める。別のブロックの新人市議は「臥雲氏と直接話していないので何とも言えない」と慎重な見方を示しつつ、「トークを否定するものではない。意見交換するのは良いこと」と期待感もにじませていた。
 一方、菅谷市長の進退表明の時期については、市議会内で9月定例会か12月定例会という見方が出ている。前回選で表明したのは選挙3カ月前の12月定例会だった。ある中堅市議は「(職務優先を理由に)簡単には言わない」と指摘する。
 次期市長選を巡っては立候補を模索する動きが他にもある。

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