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感動 タイムカプセル開封 30年ぶり 塩尻市60周年で

 塩尻市が市制施行30周年の平成元年に埋設したタイムカプセル「ふるさとピア30」の開封式が6日、埋設場所の市役所前庭で開かれた。市制60周年の記念事業として実施され、図らずも新時代の令和元年に重なった。会場には当時手紙や寄せ書きを託した大勢の市民が集まり、30年の時を経て再会した思い出に泣き笑いした。

 地中に埋められた特殊強化樹脂製のカプセルを重機で慎重に取り出し、小口利幸市長らがふたを開けた。中からは市内の全小学1~3年生が未来の自分宛てに書いた手紙や4~6年生、中学生、園児の寄せ書き、新聞、フロッピーディスク、塩尻産ワイン7本などが次々と取り出された。
 固唾をのんで見守っていた市民は歓声を上げ、一点ずつ手に取りながら思い出の品を探した。宗賀のパート従業員・村上由貴さん(39)は「自分や夫、妹の手紙が出てきた。当時の自分に会えたようでうれしい」。30年前、タイムカプセル事業に携わった元市職員・浜良光さん(69)=宗賀=は「生きて開封に立ち会いたいと思っていた。本当にこの日が来たんだね」と感無量の様子だった。
 30年間熟成されたワインは栓を抜き、皆で乾杯して味わった。当時の故・小野光洪市長が「理想のふるさとを創り出すため一層の尽力を」と託したメッセージも披露された。
 市は一部の品のホームページ公開を検討する。個人の手紙や寄せ書きの複写は8日以降もしばらく、本人確認を経た上で市役所で受け取ることができる。