政治・経済

引きこもり 安曇野市が相談窓口

 安曇野市が引きこもり相談窓口を本庁舎の福祉課に設置し、広報を始めた。80代が50代の子供の生活を支えて困窮する「8050問題」などが関心を集める中、支援に関する情報を6月から隔月で広報紙に掲載していく。県と市町村が2月に共同実施した実態調査によると、市内の引きこもり該当者は69人だが、把握されない人も多いとみられる。相談窓口を積極的にPRし、社会的な孤立を防ぐ。

 実態調査は民生児童委員へのアンケートで行われ、社会的参加がおおむね半年以上ない引きこもりの人(15~65歳くらい)は県全体で2290人確認された。男性が多く、40歳以上の中高年は1412人と全体の63%を占める。安曇野市内の69人も、中高年が6割近くを占めている。
 引きこもりの背景は失業や病気などさまざまだ。市が年4回開く引きこもりの家族の交流会では「家族間の関係がうまくいかない」「医者に診てほしいが、本人が受診したがらない」といった親のジレンマが聞かれるという。市は悩みを保健師同士で共有し、訪問や相談につなげている。
 ただ市への相談は少ない。家族が問題を抱え込んでしまう傾向があるためで、市議会6月定例会の一般質問でも課題に取り上げられた。野本岳洋福祉部長は答弁で、表面化していない引きこもりの人や家族が市内にも大勢いるとの見方を示し「広報や講演会、家族連絡会などを通じて相談につなげ、引きこもりの人が就労する前段としての居場所づくりを進めたい」と述べた。
 引きこもりの相談は市福祉課(電話0263・71・2251)や県ひきこもり支援センター(電話026・227・1810)などの支援機関へ。

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