教育・子育て

高瀬中が環境整備で恩返し ごみ拾いや草刈りに汗

用水路の土手の枯れ草を熱心に集める生徒たち(和合地区)

 池田町の高瀬中学校の「地区生徒会」は本年度、地域貢献活動に取り組んでいる。生徒が住む地区ごとに組織する会で、日頃お世話になっている地域の人に感謝の気持ちを示そうと企画し、20地区に分かれて公民館の清掃などを熱心に行っている。受け入れ側の各自治会は、高齢化で環境整美などの作業が困難になるなか、子供たちが自主的に手伝ってくれることを喜び、将来の担い手としての活躍に期待を寄せている。

 第1回の活動がこのほどあり、全校生徒222人が各地区の公民館の清掃や周辺の草取り、ごみ拾いをした。
 作業内容は、地区長を担当する生徒が自治会長から要望を聞いて決めた。3年生4人、2年生2人、1年生1人の計7人が参加した和合地区では、害虫の発生を防ぐことなどを目的に、枯れ草の撤去作業をした。公民館北東側の農業用水路約200メートルの土手で刈り取った草を集めて運ぶ作業で、生徒たちは汗を流しながら一生懸命に取り組み、1時間ほどでほとんどの枯れ草を片付けた。
 和合地区の地区長の杉山あやねさん(14)=3年=は「大変だったけれど、町がきれいになると思うと充実感があった。地元の方の苦労を少しでも知ることができた」と話した。自治会長の佐藤明さん(65)は「子供たちが地域の現状を捉え、自主的に活動してくれるのがとてもありがたい」と感謝し、「若い人の力は大きい。互いに持つ力を合わせて地域を守っていけたら」と願っていた。
 地区生徒会は毎年、夏に資源回収などの活動をしてきた。本年度は、地区生徒会長と生徒会副会長を兼務する玉井響哉君(14)=3年=が、地域貢献活動を提案した。同校は毎月、登下校時のごみ拾いや無言清掃を実施していることから、玉井君は「先輩が築いた清掃の伝統を生かして地域の役に立ちたかった。この活動を根付かせたい」と力を込めた。
 次の活動は秋ころに計画する。顧問の臼井理教諭は「人口が減るなか、地域の一員としてのやりがいを見つけ、地域が一体となる活動への意識を高められたら」と話していた。

連載・特集

もっと見る