地域の話題

生坂村の図書室に平和願う特設コーナー

佐々木禎子さんの生涯を紹介するパネルと、平和を願う折り鶴のコーナー

 昭和20(1945)年8月6日に広島に投下された原子爆弾で被爆し、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの生涯を紹介するポスター展が、7月末まで、生坂村の図書室で初めて開かれている。毎年8月6日に広島市で行われる「広島平和記念式典」で平和への誓いを述べた広島市の小学生の言葉に感銘を受けた図書室のボランティアが発案して実現し、生坂の子供たちが平和の尊さを考えるきっかけになればと願っている。

 広島平和記念資料館が所蔵するパネル26枚が並ぶ。被爆から10年後に白血病を発症し、つらい闘病生活を送りながらも「鶴を千羽折ると病気が治る」と信じて懸命に生きた禎子さんの姿や、被爆の実相を知ることができる。ポスター展に合わせ、図書室の一角には平和を願う折り鶴を折るコーナーも設けた。併設されている児童館を利用する子供たち、図書室の利用者たちに協力を募り、折り鶴は今夏、広島へ届ける予定だ。千羽を目指し、現在までに約200羽が集まった。
 企画を発案した図書室のボランティア組織「本だいすきの会」の三浦武子さん(76)=宇留賀=は毎年、平和記念式典の様子をラジオやテレビで視聴し、犠牲者を悼む黙とうも欠かさず続けてきた。被爆から73年がたった昨夏の式典で、広島市の小学生が「被爆者の思いを、私たちが学んで心に感じたことを、伝える伝承者になります」と誓った言葉が、発案の原動力となったといい「心を込めて鶴を折ったり被爆について話を聞いたりした記憶と経験が、大人になった時、平和について考えるきっかけになってほしい」と話している。