地域の話題

シニア世代再就職活発 ハローワーク松本管内

 勤めていた会社を定年退職するなどしたおおむね60歳以上の「シニア世代」の就職、採用活動が、松本公共職業安定所管内で年々活発になっている。再雇用の普及などで定年後も就労することがかつてよりも一般化してきているほか、昨今の人手不足を背景に、シニア世代も戦力として積極採用に乗り出す企業が増えてきている。

 松本職安管内の60歳以上の人の就職状況は、新規求職者、就職人数ともに平成26年度以降、右肩上がりに増加している。昨年度の新規求職者数は前年度比9・4%増の2740人、就職人数は同19・1%増の746人だった。ともに65歳以上の人の増加が目立つ。
 新規求職者が希望する雇用形態は、年金支給開始時期と前後する64歳まではパートとフルタイムが拮抗するが、65歳以上では、パートを望む人がフルタイムの3倍程度となる。1月に長年勤めた市場関係の仕事を退職して安定所を訪れた山形村の男性(72)は「毎日家でテレビの番をしていて、これでいいのかと。1日3、4時間でいいのでやりがいのある仕事が見つかれば」と話した。
 企業では求職者の増加を受け60歳以上限定の求人を用意するところがあるほか、人手不足が深刻化するサービス業や福祉施設は年齢の上限を広げるなどしている。松本職安が6月25日に初開催したシニア世代向けの企業面接会には、この世代の採用を積極的に進めている中信地区の8社が参加した。店舗の清掃などを手掛けるサニクリーン甲信越の採用担当者は「すぐにやめず、長く勤めていただける方が多いので頼りにしている」と話す。
 求職者の多くが経験を生かした仕事を求めるのに対し、求人は清掃や包装などの軽作業、サービスなどが多くを占めるというギャップもあるという。松本職安でシニア世代の相談窓口を務める就職支援ナビゲーターの丸山秀人さんは「就職市場の現状を案内した上で、よりニーズに沿った仕事が見つかるように相談に乗っていきたい」と話している。