政治・経済

池田町が骨髄ドナー後押し 提供者や企業に給付金

ドナーを経済的に支援する制度の申し込み用紙

 池田町は7月、白血病など血液疾患がある人の治療のために骨髄を提供する人「ドナー」を経済的に支援する取り組みを始めた。通院や入院のために、長期間にわたって仕事を休めないなどの理由で提供をあきらめる人が多いことを受け、ドナー登録をする町民の負担を減らすためだ。ドナーが提供しやすい環境をつくり、移植を受けられる人が増えるようにする。

 対象は、7月以降に骨髄の提供が完了したドナーで、通院や入院をした日の上限を10日間とし、1日につき2万円を支給する。提供後のドナーを引き続き雇用する勤務先にも1日1万円を援助する。就業していない人でも条件が同様であれば援助する。
 日本骨髄バンクによると、移植を希望する患者の9割に適合するドナー登録者が見つかるものの、「都合がつかない」などといった健康上以外の理由で提供を断念する登録者が多く、移植を受けられる患者は半数にとどまるという。ドナーの多くが働き盛りの年齢で、平成29年度の調べでは「仕事を休めない」「休業が収入に直結する」など、都合を理由に42%が提供を断念した。
 甕聖章町長は、町内でも骨髄移植が必要になる人やドナー登録者がいるとし「登録の推進や移植手術を可能にするためにはただ呼び掛けるだけでなく、環境を整え、負担を減らす具体的な支援が必要」と話す。
 町議会3月定例会で議員から制度創設の提案があり、県も本年度からドナー助成をしている市町村に経費の一部を補助する制度を始めたことなども後押しした。町健康福祉課の宮本瑞枝課長は「制度をきっかけに若い世代にもドナー登録のことを知ってもらい、一人でも多くの患者に提供されるように願いたい」と話している。