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御嶽頂上へ夏山開き 噴火犠牲者の慰霊碑合掌

 平成26年9月の噴火災害で死者・行方不明者63人を出した御嶽山(3067メートル)の山頂登山が1日、解禁された。待ちかねた登山客らは早朝から剣ケ峰の頂を目指した。

 規制が解除されたのは、木曽町側にある黒沢口登山道の9合目上部から剣ケ峰山頂までの約600メートル。午前9時半、同町職員らが規制のロープを取り除くと、山頂付近の山小屋に前泊して解禁を待った約50人のツアー客らが山頂を目指して出発した。
 山頂では、噴火犠牲者の慰霊碑に手を合わせたり、涙ぐんだりする姿もあった。岡山市の主婦・谷由美子さん(49)は「ここで多くの人が亡くなったと思うと胸がいっぱいになる」と話した。
 黒沢口登山道5~7合目に架かる御岳ロープウェイ(木曽町三岳)を使い、友人と2人で登頂した、松本市寿の会社員・永澤隆さん(38)は「初めて登った。とてもきれいな山。多くの人が訪れてほしい」と願い、噴火が始まった時刻の午前11時52分に、山頂部で手を合わせていた。
 噴火災害後に規制されていた山頂登山は昨年秋、13日間立ち入り規制が解除された。今年は山開きの1日から10月16日まで解除され、シーズンを通じて山頂登山が可能となる。王滝村は、王滝口登山道の王滝頂上までの立ち入り規制を今年9月末に解除する目標で、シェルター設置など安全対策を進めている。

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