連載・特集

みすず野2019.7.5

 一口に言うと「安倍政治」の是非を問う選挙だ。6年半続く安倍政権を良しとするか否かの参院選だ。地縁等に縛られないため、参院選は民意を反映しやすい、とされており、有権者一人一人の判断が注目される。政策本位でありたい◆まず「アベノミクス」だが、この大企業優先の経済政策が、中小企業や家計まで潤したとは言えず、最近の景況も芳しくない。このまま低迷が続く、と判断する企業が増えている。そんな折、消費増税である。野党は凍結で声をそろえ、「生活防衛」「家計第一」「暮らしに希望を」と唱える◆ただ、税収を考えたとき、財源をどう確保するのか、社会保障制度をどう立て直すのか。きちんとした設計を打ち出さないと、説得力に欠ける。老後資金2000万円に端を発した年金問題は、年金だけが頼りの高齢者、国民年金の保険料すら払えない非正規労働者も多く、現役世代が減少するなか、本音で議論してほしい◆首相が執着する憲法改正は、「改憲勢力」が3分の2に届くかだが、国民は憲法改正、とりわけ9条に手をつけることをあまり望んでいない。梅雨空の下、始まった論戦に耳を傾けよう。