連載・特集

2019.7.29 みすず野

 ひと昔前に比べて明らかに増えたのは、テレビの健康に関する番組とコマーシャル。番組はほとんど毎日どこかの局でやっているし、健康飲料・食品のコマーシャルは耳にたこができるほど繰り返され、どれがどういいのか、本当のところよくわからない◆タレントとかが何かの食材を一定期間試して、血圧が下がった、ダイエット効果があった、などと数値で示されると、主婦らがすぐ飛びつき、店頭からその食材が消える事態もしばしば。かように私たちは信じやすい。健康志向というか、健康への関心が高まっていること自体は悪くないが◆食生活ジャーナリスト・佐藤達夫さんの健康寿命を延ばす講演会を松本市内で聴き、がん予防7カ条、認知症予防6カ条になるほどと思ったが、佐藤さんいわくその情報が、長年の調査による科学的根拠に基づいているかが問題で、大方番組のものは調査は短期間、サンプル数も少ない◆健康寿命が言われ出して20年ほどがたつ。平均寿命よりこちらのほうが大事と、松本市民でなくとも意識するまでになった。健康の基本は日常の飲食にあるが、飲食は個々の意思によるところが大きい。