連載・特集

2019.7.25みすず野

 夏が来た。「なつ」は「あつ」(暑)と関係する言葉だろうと言われている。天気予報によると、最高気温30度超えの日がしばらく続く。暑さに体が慣れきっていないので、熱中症等に十分気をつけたい◆小中学校の終業式があり、子どもたちにとって、一年で最も長い夏休みが始まった。夏休みほど楽しみな期間はなかった。親に海に連れて行ってもらう、などという時代ではなかったが、朝早く起き出して、近くの林にカブトムシ、小川に魚、沢にカニ捕りにいそしんだ。一つ二つ学年が上の者が、それらがいる場所をよく知っていて、連れて行ってくれたのである◆その日の絵日記には、枠をはみ出すほど虫や魚の画をクレヨンで描いた。勉強している姿は全く思い出せない。さすがに中学生になると、一研究だの復習だのに取り組んだ。夏は農作物が熟れるように、人間も熟れるときなのかもしれない。暑さにめげず、何かに熱中し、励み、実りの秋を待つというような◆ずっと日照不足だったため、キュウリが真っすぐ育たない、スイカが売れない、夏物製品が出ない、注文を断られたなどの嘆き声を聞いた。挽回できるのでは。