連載・特集

みすず野2019.7.22

 祖父の代から続く政治一家。亡き父は「ミスター政治改革」と称され、日本の政治を抜本的に変え、働く人の視点で政策を進めようと取り組んだ元首相。参院選で県区(改選数1)の激戦を勝ち抜いた国民民主党現職の羽田雄一郎さんである◆大学時代に保育士の資格を取得し、就職した都内の財団では、青少年の育成に携わり、母親たちの声なき声を聞いた。「社会のすべての事柄は政治につながっている。子どもから高齢者までの真の声を政治に反映させたい」。政治家を志した出発点を忘れない◆選挙争点の一つになった憲法改正について、羽田さんは安倍政権下での改憲論議そのものに異を唱え、憲法への自衛隊明記に反対している。集団的自衛権行使を認める安保関連法も「違憲」と主張、この点は一貫していると言っていい◆一部大企業が潤い、地方の中小企業や庶民が苦しみを抱える現状を打開したい、というのも基本的な考え方だ。民主主義と国民の生活を守る、ということだろう。父は政治生命を懸けて自ら動き、旗揚げもした。「安倍政治」に危機感を覚えて、「非」を投じた有権者の票を胸に、有言実行を期する。