連載・特集

2019.7.21みすず野

 車や電車の窓に海が見えると、決まって「あっ海!」と言う。真偽は分からないがネットの「海無し県あるある」に―回転ずし店が好き、もあった。県歌で「海こそなけれ」と強がるのも海への憧れの裏返しか。海水浴の季節である◆子供が幼い頃、玄界灘に面した実家近くの海水浴場や松本ナンバーの車で混み合う日本海沿いへ家族で出掛けた。大抵お盆の前後だったから子供らは出始めたクラゲに刺されるのを嫌がり、プールへ行こうと不平たらたら。海の家のおばさんがくれたアイスキャンディーでなだめた◆海の向こうの立山の連なりや、なるほど地球は丸いなと実感した潮岬からの眺めも目に浮かぶ。離島の海では素潜りで魚を捕ったり、底も見える透明度にびっくりしたり。海にまつわる思い出はいずれも色が濃くてきらきらと輝く。〈駆けてゆくポニーテールや夏の海〉今橋眞理子◆昨夏の猛暑続きから一転、松本の7月の日照時間累計は記録的な冷夏だった平成5年時を下回るペースだ。農作物や経済への影響が懸念される。参院選は17日間の舌戦を終え、きょう審判。「日本丸」の海路に立つ波の高さや日和はどうだろう。